“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2009年2月20日金曜日

ダーウィン2

機内ではほとんど眠れず、もうろうとした頭でダーウィン空港に降り立ったら、パスポートチェックで係官からいきなり質問攻め、後ろに並んでいる人を別なブースに移動させてじっくり尋問! しばらくして、席を離れ、後ろにいた別の係官と二言、三言話してから戻ってきてやっと入国のスタンプを押してくれた。
やれやれ、やっと肩の荷が下りた

安心したのもつかの間、これは始まりに過ぎなかった。後ろに控えていた別の係官に呼び止められ、更にしつこく尋問、やっと開放されてバゲージクレイムへ向い自転車を入れたダンボール箱を受け取る。
この部屋では麻薬犬が匂いを嗅ぎ廻っていた。

税関に進む前に、そこに居た係官にパスポートと入国カードをチェックされて、すぐさま別のドアに入れられた。そこにはXrayと大きな作業台が据えてある。
Xray検査を通した後、荷物を全て台の上に取り出してチェックを始めた。わざわざ白い薄い手袋をはめて、いかにも仰々しい。
荷物検査は入念を極め、あらゆる物を調べた。特にノートやメモ帳を詳細に見ていた。これらにはフライトスケジュールやホテル名、アドレス、為替レートなど旅に関するメモで、他人に見られて困るものは何も書いていなかった。
次にデジカメに残っている画像も調べられた。

うかつにも相当枚数の二人のカーチャの写真を消去しないままにしていたので、それを見つけた係官はこの人は誰かと聞く。友達かというから「そうだそうだ」答えておいた。彼女はロシア人で云々などと余計な事を言ったら新たな疑念を生みそうなので。

自転車はこの係官はあまり詳しくないようで、わざわざ別な係官を連れてきて調べさせた。タイヤの中などを入念に調べていた。
小一時間ほどかかってやっと無罪放免になった時は、乗客はとっくに立ち去り空港は閑散としていました。出国のときもしつこく聞かれましたが、どうやら麻薬密売人の疑いを掛けられたことは間違いないようです。

週末に夜行バスで何処かへ走りに行って、一泊して帰ってくるのは我々ジオポタではごく普通のことですが、オーストラリアではその常識は通用しない。
わざわざ外国から飛行機で飛んできて、一泊だけで帰るのは、彼らにとって異常な行動であり、故に怪しい?何か悪いことをしに来たに違いない、そう判断したようです。それに私はベトナム在住であり、さらに怪しい。

休暇で来たのならば普通はいくら短くても1,2週間は滞在するもの、彼らはそのように思っているようです。スケジュールが最大の疑念でした。
オーストラリアとニュージーランドは入国審査が厳しいのでご注意!

タクシーでホテルへ、走り出して間もなく素晴しい景色に、空港での嫌な出来事が吹き飛んでしまいました。

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