“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2010年2月28日日曜日

グルジアバレー

今宵(土曜日)は予定通りグルジアバレーを観て来ました。
会場はパラッツ・ウクライナ、おそらくキエフでもっとも大きい劇場だと思います。

極めて高い入場料にもかかわらず、巨大なホールは満席で、ここだけ見るとどこが不景気で喘いでいるのか?全く別世界のようです。
この劇場は一階のエントランスを入ると正面に巨大なクローク、左右にトイレ、バーなどがあり、エスカレーターで2階へ上がるとメインラウンジ、ここにも二か所バーがある。さらにエスカレーターで3階へ上がるとギャラリー席のラウンジになっている。

きょうのプログラムはグルジアの国立バレー団です。クラシックバレーではなくグルジアの民族舞踊です。

トルコと国境を接しているのでトルコの踊りに似た部分もありますが、衣裳はグルジア独特のものでした。
7時開演、インターバルを挟んで9時半まで全く厭きさせない。激しい踊りの連続で凄いのひと言。

日本と違い、この国は舞台と客席が一体になって盛り上がるので、ゆえに感動もひとしおです。
一旦幕が下りてからの盛り上がりは劇的でした。

日本公演が有ったらぜひお薦めです。観て絶対後悔しないと思います。

感動冷めやらぬ内に今度の旅行はグルジアに急遽決定しました。

Youtubeを添付しましたので、ほんのさわりだけグルジアバレーを味わって見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=SY3SJOqkWAg

2010年2月15日月曜日

近況報告

このところ毎日天気が悪く、暖かい雪が降りしきっています。
やはり今年の冬は異常です。2006年の冬はもっと寒かったけれどもこんなに毎日雪は降らなかった。

先週の金曜日はユーリヤさん宅でご馳走になり、ワインの後に出されたウオッカが美味しかったので皆さまに紹介します。
なんでもチェコ製のウオッカで身体に良い薬草がたくさん煎じられているそうで、いわばウオッカの養命酒といったところだと思います。
しかし養命酒のような薬ぽさなく、食前酒として楽しめると思います。日本で入手できればお試しあれ。
「BECHEROVKA」という名前です。ちなみにアルコール度数は38%、ウオッカとしては低い方です。アルコール度数90%以上のウオッカもありますから。

きょう天気が悪いので部屋でごろごろしていたら、カーチャPから電話があり、きょうで大学のテストが終わったのでぜひ会いたいという。
オボロン駅の近くに去年オープンした話題のショッピングセンターがあるから行って見ようという。建築的にもとても面白いと言う。
行って見ると、去年の春に既にこの建物は見ていた。大変長い建物で、当時は何の建物は分からなかった。グーグルアースで計測すると長さ550m位はある。その当時は何かの工場か地下鉄の車両基地だと思っていた。まさかショッピングセンターだとは思わなかった。
まったく同じ建物が都市軸の反対側にもう一つある。こちらはまだオープンしていないようです。

中に入って見るとこの施設はスーパーマーケット、たくさんのブティック、キャンティーン、アイススケートリンク、カーリング、ローラースケートリンク、ゴーカート、ボーリング場、レストラン、カフェテリア、ゲームセンター、ビリヤード、子供の遊戯場など多岐にわたり、一日いても厭きさせない。

特に感心したのは長さ550mの中に吹き抜け空間にシースルーエレベーターと階段、エスカレーターを組み込んだコアがあり、それぞれがテーマに添ってデザインされている。ジャングルのイメージ、チャイニーズのイメージ、ハリウッドのイメージ、このコアにはキングコング、ジュラシックパークの恐竜、スパイタ゜ーマン、1950年代の米車、往年のハリウッドスターの写真などが陳列され、ノスタルジーに浸れる。

その他、ローマをテーマにしたもの、パリをテーマにしたものなどがあり、吹き抜けを覗きこむと最下階にはそのテーマに沿ったカフェテリアあるといつた具合です。ここでは買い物、食事、スポーツ、遊び、リラクゼーションなど何でも出来る。

日本は商業店舗作りでは先進国だと思っていましたが、デパートもスーパーも経営が苦しい!
日本のショッピングセンターもデパートもアウトレットも行ってもちっとも楽しくない。商業主義後進国のキエフのショッピングセンターがこんなに盛況で楽しいのは考えさせられます。 何もカーチャPと一緒だからというわけではない!

このショッピングセンターで偶然トルコのゼネコンの建築家と遭遇した。
彼は奥さんと小さい息子と奥さんの母を伴っていた。皆さんと挨拶、握手を交わして別れたが、トルコのスタッフは殆ど家族全員でウクライナに赴任している。住んでいるアパートも私と同じ地区なので、近所や地下鉄の駅でよく彼らと遭遇する。
日本人スタッフは全員単身赴任なのは国民性の違いか?

2010年2月6日土曜日

イスタンブール報告<最終回>

元旦のイスタンブール空港に2時過ぎに着き、タクシーでホテルに向かい、仮眠を取った後、夕方から散策に出ました。
元旦と云うのに閉めている店も無く、道路工事はやっているし、清掃車によるゴミ回収もやっている。
街中にたくさんある家内工業みたいな作業場も仕事をやっている。
それも深夜から明け方までやっている。
イスラム社会は新年を家庭で祝う習慣がないのでしょうか?

イスタンブールの旧市街(コンスタンチィノープル)は城壁により護られていました。

3世紀頃に作られたテオドシウス城壁です。マルマラ海からゴールデンホークまで完全に遮断しています。
驚くべきことに約6.5キロの城壁の殆んどが現在でも形を留め現存しています。
キエフと違いイスタンブールは十字軍の侵攻以外に殆んど侵略を受けていないので古いものが破壊されずに残っているようです。
実際に目にする城壁は横ストライプのきれいな帯が入り3世紀頃のものとは思えないほどモダンなデザインです。

イスタンブールの水道橋は良いロケーションのところにあり、幹線道路をまたいで架かっています。
ごく短い部分しか残っていませんが現在の街に完全に溶け込んでいて、今でも水が流れているかのようです。
去年訪れたチュニスの水道橋は世界一の長さだそうで、いまでも断続的に20キロ位残っています。(バスの窓から見ただけですが)
水道橋といえばやはりセゴビアの水道橋を見たい。
昔スペインを旅行した時にセゴビアを通っていたはず、なぜ足を止めなかったか惜しまれます。
ところで水道橋を英語でなんというのか知らなくて、日本語を直訳してウォーターサプライブリッジなんて言っていたら、全く違っていて、Aqueductというのですね、一つ勉強になりました。

水道橋のすぐ近くにあるモスクがSehzadeモスクです。廻りをきれいな庭園に囲まれたモスクで珍しく回教のお墓もありました。
観光客もチラホラでとても静か。

イスタンブールのホテルの多くは最上階にレストランがあります。今回のホテルも2006年に泊ったホテルもそうでした。
素晴しい景色を眺めながらの朝食は最高です。食事がもっと美味しければ言う事なし、夜はカクテルバーになり、夜景を眺めながらの一杯はロマンチックです。

最終日は空港へ行くまでの半日をブルーモスク、アヤソフィア、トプカピ宮殿の遊歩道などの散歩に費やし、元旦から3泊4日、イスタンブールで過した正月はあっと言う間に過ぎました。

きょうのトピックス

今週は毎日暖かい雪が降っています。この表現少し変に思うかも知れませんが実感です。キエフで雪が降っている日は決まって
暖かいのです。きょうの気温もマイナス8度もありました。マイナス10度を切るとポカポカ陽気に感じます!
キエフで本当に寒い日は快晴です。

先月行われた大統領選挙で過半数を確保した候補者がいなかったので、上位2者による決選投票が今度の日曜日にあります。
30数パーセント確保したヤヌコビッチと10数パーセントのユーリヤ・シェモチェンコの一騎打ちです。
私のドライバーとこの話をしていたら、ヤヌコビッチはロシアのマフィアだと顔をしかめていました。彼はユーリヤ・シェモチェンコに投票するようです。

今夜はユーリヤさんに夕食に招かれて、ご馳走になってきました。
テレビで最後の街頭演説会の模様を放映していまして、自然と大統領選の話題になり、やはりヤヌコビッチはロシアのマフィアで、2度も逮捕歴があり、彼が大統領になったら世界の恥さらしだ話していた。どちらも好きではないけれども二者択一となればユーリヤ・シェモチェンコかなということでした。ウクライナの財界はユーリヤ・シェモチェンコ支持で固まったようです。

ユーリヤ・シェモチェンコのあの独特なヘアスタイルは彼女のオリジナルではなく、昔からあるウクライナの伝統的なヘアスタイルだそうです。
明後日の投票結果が楽しみです。

因みにウクライナの成人は18才で、同時に選挙権が与えられます。パスポートの取得は16才からで、結婚も16才から認められます。
ただし妊娠などの事情がある場合は特例が認められているようです。

ここ2週間以上も誰も友達に会っていません。オーリャは冬季オリンピックの取材でバンクーバーに詰めているし、カーチャ・Tは仕事の依頼が順調で忙しく、カーチャ・Pは来週一杯大学の試験で忙しい、タマーラは体調を崩しているらしい。
この国の若い女性と付き合っていて感じることは体型維持の為に極端に食事を取らない。だから基礎体力が低下して体調を崩し易いのではないかと思います。何かをきっかけにこの抑制から解き放されると途端に食べ出し、肥満につながるのではないかと、こんな風に感じます。

来週末にグルジア民族舞踊のキエフ公演があります。物凄く素晴しいそうですがチケットがべらぼうに高い。
明日、奮発してチケットを買いに行ってきます。

2010年2月3日水曜日

イスタンブール報告その6<イスタンブールウォッチング>

現代イスタンブール市民の生活ぶりを見たくなり、郊外のショッピングセンターへ行って見ました。

巨大な地下駐車場を備えた4,5階建てで、タクシーも地下駐車場の車廻しで客を降ろします。
このショッピングセンターで感心したのは、売場の一部が地下まで下りていて、そのまま最上階まで吹抜けています。
空間が連続しているので地下駐車場から店内に入る感じが自然で抵抗がないです。
最上階はファーストフード店が並んでいるところはホーチミン市のデパートに似ていました。

曲線とカラフルな色彩と間接照明を多用したトイレのデザインは秀逸です。
エントランスで空港にあるのと同じ?線手荷物検査機と人間用金属探知機を使ってセキュリティーチェックをしているのには驚きました。
グランドバザールや他の観光スポット、2本ある吊り橋も警備が厳重でした。
空港もターミナルビルの入口でセキュリティーチェックをやっていて、空港ビルに出入りする人間全てをチェックしていました。
テロに備えてかなり警備が厳重です。

フェリーターミナル近くの岸壁で金ピカに装飾された箱舟が何艘か係留されていて、その上で料理を作っています。
自然に揺れるのか、人為的に揺らしているのか定かではないですが、とにかく物凄く揺れる。音楽に合わせてその揺れる船上で調理するのが“売り”みたいです。

港や街角で香ばしい香りを放して売っているのが屋台の焼きトウモロコシと焼き栗です。 日本の天津甘栗に比べると2倍以上大きい。
港ではムール貝にレモンをしぼって食べさせる屋台もありました。食べたかったけれども、見た目、生のように見えたので止めときました。

ガラタ橋の上ではいつも大勢の釣り人が釣りを楽しんでいます。釣れているのはイワシのようでした。餌は小エビです。

街角でガラス瓶に入ったヒルが売っていて、近くのポスターから想像するに女性の美容に使うみたいです。

こと食べ物に関してはトルコは旨い物が無いけれども、EFESというピルセンビールだけはかなりいけます。
去年Kemerに行った時も食事代わりにこのビールばかり飲んでいました。

”目からうろこ”とはこの事です。
最近旅行していて、ホテル客室の冷蔵庫(ミニ・バー)のビールなどの栓抜きが何処でも備わっていなく、単に忘れたのかとあちこち捜しても見つからない
冷蔵庫の扉などに固定式の栓抜きが取り付けられていないか調べてもやはりない。
チュニジアではわざわざルームサービスを呼んで栓を開けて貰った。

今回のイスタンブールでもやはり同様で、ベッドメーキングのお姉さんに栓抜きを持ってきて貰おうと頼んだら、なんとミニ・バーのボトルの栓は指で捻れば開く構造になっているのでした。
恥ずかしながら今まで全く知りませんでした。

もう一つ、日本のホテルでも旅館でもバスルームに歯ブラシと歯磨き粉が用意してありますが、海外のホテルにはそれが無いですね、
歯磨きセットを置かないのが世界の常識みたいです。

2010年2月1日月曜日

イスタンブール報告その5<街の風景>

今週末は久しぶりに何も予定のない休日です。昼間からビールを飲んでいます。
二人のカーチャは、一人は仕事、もう一人は大学のテストそれぞれ忙しいみたいです。きのうは洗濯と一週間分の料理を作り、小分けして冷凍保存、きょうはどんよりした天気で見た目は寒そう!


イスタンブールは至る所坂道だらけです。今回タクシーで郊外まで足を運びましたが、どこも起伏の激しい土地に街が開けていました。
坂のきつい道路は石畳ですが、旧市街はほとんどが石畳舗装でした。坂道発進が苦手な人はイスタンブールで車の運転ができない。
街のインフラ、街の清潔さ、人々の暮らし振りなどどの点においてもキエフよりはイスタンブールの方がリッチに見えます。

写真説明
旧市街の代表的な街並み

ガラタ橋を渡り、高台にあるガラタ塔の上から眺めたイスタンブールの街並
イスタンブールで最も大きいバザール”グランドバザール”

相手の言語に合わせて何語でも対応してくる。
イスタンブールを観光している東洋人の大半は中国人なのにどこで見分けるのか日本語で話し掛けてきた。
からかい半分にロシア語で返したらその後はすべてロシア語で対応してくれた。

参加ユーザー

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