“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2015年6月18日木曜日

スリランカの鉄道

鉄道マニアとしては、何を差し置いても鉄道に関する情報だけはチェックしなければと思い、見てきました。

ニゴンボ駅は田舎の駅そのもの、単線なので駅で上下線か退避します。昔懐かしいタブレットの交換をしていました。

スリランカの鉄道の延長は約1500キロあるそうです。軌道はインド、パキスタンなどと同様に広軌(1676mm)です。1676mmというゲージは現在 運行している鉄道としては事実上、世界最大です。スペインやロシアよりも広いです。


1676mmゲージの採用には英国の植民地であったことが大きくかかわっています。

英国では鉄道の黎明期から標準軌道派と広軌派との論争が延々と闘わされていて、最終的には標準軌道派が勝って、英国の幹線はすべて標準軌道に統一されました。本国で果たせなかった夢を植民地で実行したと考えられます。

インドやパキスタン、セイロンに派遣された英国の鉄道技師はおそらく広軌派だったのでしょう。

1676mmゲージの線路はさすがに広いです。木の枕木をプレコンの枕木に交換作業が進められています。 

ここニゴンボにも鉄道が通っており、南へ行けばコロンボです。国際空港へも線路が伸びていますが、旅客列車の運行はなく、航空燃料を輸送する貨物列車だけでした。

スリランカは電化されておらず、すべてディーゼルです。

ディーゼル列車は、広軌だけあって車体は巨大です。

いつもドアが開けっ放しなのでドアが無いのかと思いましたがよく見ると扉はありました。

エアコンのない車内は暑すぎるので風通しのためにドアを開けて走るのでしょう。





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